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会長挨拶

会長 南 博信

第6回日本サルコーマ治療研究学会学術集会
会長 南 博信
神戸大学大学院医学研究科 腫瘍・血液内科 教授

このたび第6回日本サルコーマ治療研究学会学術集会を2023年2月24日(金)、25日(土)の2日間、神戸国際会議場において開催させていただくこととなりました。

肉腫(サルコーマ)の多くは運動器に発生するため整形外科で扱われることが多いものの、消化管、後腹膜や婦人科臓器、頭頸部や皮膚など全身のあらゆる部位に発生するため、消化器外科、泌尿器、婦人科、頭頸部外科、皮膚科、形成外科など多くの診療科が関与します。手術のみならず放射線治療も重要な治療手段となり、薬物治療には腫瘍内科が関与します。小児に発生することも多く小児科やリハビリテーションも重要な診療科です。サルコーマには多彩な種類があり適切な治療のためには遺伝子解析を併用した正確な病理診断が重要となります。このようにサルコーマの診療には多くの診療科が関与するため、診療科間で最新の情報を共有することが適切な診療を提供するために重要です。

サルコーマは、その希少性ゆえに治療開発に困難を伴います。最近期待されていた新規薬剤も最終的な臨床試験で有効性が示されなかったなど、治療開発では閉塞感がありました。この閉塞感の扉を開ける必要があります。最近ではゲノム医療に基づき遺伝子異常を標的とした分子標的薬が導入され、一部の腫瘍には光が見えてきました。新たな創造です。これは基礎研究および臨床各診療科の連携の賜物と言えます。

第6回学術集会はこの流れを加速させることを期待し、「創造と連携で希望の扉を開く(Open the door to Hope by Innovation and Integration)」をコンセプトに開催いたします。サルコーマの基礎研究から臨床研究に携わるすべての領域の研究者による学際的な連携、さらには医療スタッフ、医療機器・製薬関連企業、患者さんによる活発な議論により、サルコーマ治療の前進に寄与できる学術集会としたいと願っています。

サルコーマを取りまく様々な現状を見据えながら、ともに手を携え未来に向かって行きたいと思います。学術集会が開催される2月はまだ寒い季節ですが、すぐそこまで来ている春に向かって扉を開きたいと思います。肉腫の新たな時代の芽吹きに、皆様の温かなご支援、ご協力と、多くの方のご参加をお待ちしております。